自分の持ち家を手放すときに
何が起きるかわからない、日本もそんな国になってしまったと感じる方もおられるかもしれません。
それは、働き方に関しても同じことが言えます。
これまでは、会社の扉をくぐれば、よほどのことがない限りは定年を迎えることができたかもしれません。
しかし、今ではいつ会社の方から解雇されるかわかりませんし、そもそも企業の寿命の方がわたしたちの寿命より短くなってしまうということも十分考えられます。
そのような点に加えて、最近では海外に進出する企業も多いため、次の転勤先が海外になるということも十分に考えられます。
そのような場合に困ってしまうのが、戸建て住宅を持っている場合です。
行った先での賃貸物件のお部屋探しも当然ですが、今住んでいる家をどうするかに関しては、決定が迫られます。
とくに、再び戻ってくるという保証がない場合には、そのまま残しておいてもどうしようもないかもしれません。
そのような場合の選択肢としては、売却するか、もしくは賃貸物件として扱うかという点です。
最近では賃貸経営によって不労収入を得るという考え方も広まっていますから、もしかしたら売却するよりもメリットの方が大きいことに気付くかもしれません。
しかし、その点で考慮に入れておいたほうがよい点が何かあるでしょうか。
まず、売るにしても賃貸経営をするにしても、不安に思う要素があるでしょう。
たとえば、現在の持ち家をローンで購入した場合には、ローンが完済しないと売りに出すことができません。
ところで、売却によって得ることのできる金額は、ローンの残高を上回るでしょうか。
もしも差額が発生して、それがマイナスである場合には、自分たちの貯金で補わなければなりません。
ですから、思い切って家を売却して、移転先での資金にしようと思っても、資金になるどころか貯金を切り崩す羽目になってしまうかもしれません。
だからといって、賃貸物件にして、賃貸経営をするということには不安を覚える方も多いでしょう。
とくに、近くに住むことができない場合は、不安も募ることでしょう。
しかし、たいていの場合は自分の力で賃貸経営をするというよりは、その道のプロである不動産会社にお願いして、賃貸物件を運営してもらうことができます。
ですから、そのための第一歩は不動産屋に相談して、自分の戸建て住宅を賃貸物件として扱ってもらうならば、自分にとってもメリットが発生するかどうかを確かめる必要があります。
とにかく、このようなケースでポイントとなるのは、その道に詳しい専門家に相談することでしょう。